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雪月花のエロゲ批評 この大空に、翼をひろげて

メーカー PULLTOP
原画 八島タカヒロ , 基井あゆむ , 田口まこと(SD原画)
シナリオ 七烏未奏 , 紺野アスタ , 奥田港

あらすじ
風の吹き抜ける街『風ヶ浦市』。
ここは『風の王国』と呼ばれる学園都市。

無数の風車が立ちならび、風とともに生きる街。
といえばちょっとカッコいいが、結局のところ俺にはただの生まれ育った街でしかない。

俺こと、水瀬碧(みなせ・あおい)は、まあ色々理由はあるけれど、故郷に帰ってきた。
そこで出会ったグライダー部の少女たち、彼女たちとの生活が空への憧れのきっかけになる。

寮の問題児・車椅子の少女、羽々音小鳥(はばね・ことり)。
幼馴染の姫城あげは(ひめぎ・あげは)や理事長の孫・双子の風戸亜紗、依留(かざと・あさ、よる)、そして、伝説的存在の超絶美人なグライダー部の先輩・望月天音(もちづき・あまね)。

「どうしてもあの雲の上に行きたい!」
そんな願いを叶えるため、風車の丘の秘密基地で、俺たちの夏休みは始まった。

学園や生徒会の妨害を乗り越え、はたして、俺たちのグライダーは、この大空に翼をひろげることができるのだろうか?

シナリオ 15/20
新生PULLTOPチームによるさわやか青春ADV
確かにうたい文句のとおり終始どこか懐かしさを帯びたさわやかな物語でした。
一度夢を失った主人公と一人の少女が新たな夢を見つけ、多くの障害を乗り越えて仲間と一つのことを成す。
非常に王道でしたが、とても丁寧に過程を描かれていたため王道なシナリオでも楽しむことが出来ました。

第1部では主人公達がソアリング部に入部しある目的を達成しかけるところまでです。
ここではまだ主人公もヒロインも借り物の目的に縋っているという状態でした。
どこか一所懸命にしててもここぞと言うときに自分達の芯が薄いと感じました。
それは悪いことではなくあくまでも第1部は天音が主人公であったためでと思っています。
天音の未練によって存続していたソアリング部、そこへ惹き付けられるように集まってきた主人公達はあくまでもまだ天音先輩が掲げた目的にぶら下がっているだけであるからです。

ですが第1部を終え天音の物語は1つの区切りを終えます。
ここまでが個人的にはプロローグだと感じました。
なのでここまでは個人的に青春と言う要素があまり感じられなかったです。

では第2部ですがこちらからこの大空に、翼をひろげてという物語が始まっていきます。
こちらは少しの共通を挟んだ後にそれぞれのルートへ分岐していき、最終的な目標へ向かっていくシナリオです。
個別ルートに関してはライターが違うためか非常にどれも違った色になっています
個人的にこの大空に、翼をひろげてという物語を表現しているシナリオは小鳥だと思います。
天音の思いを引き継いだ主人公と顔も知らぬ日記だけの存在となっていたイスカの思いを継いだ小鳥
この二人がソアリング部の中心となり結末へ向かって走っていく姿は1部からの成長を非常に感じることができ、その上で自分達の過去を乗り越えていく、この展開はうたい文句のとおりさわやか青春というものでした。

では、ある意味裏主人公と思われる天音のシナリオですが
こちらはあくまでも補完的な意味合いが強いなと感じました。このシナリオはあくまでも天音が中心であり、ソアリング部に関わった人たちの物語と感じました。
なので青春という要素は薄く、さらに過去の話も少し弱く感じたり唐突に感じたため言葉の説得力も薄くあまり感情移入できませんでした。それでもその中でも達也の言葉だけは光っていました。彼が光っていたのは過去からの積みかせねによるものと共通から多く登場しているためブレが少なかったからです。そして彼のよさは他人物が語るのではなく読み手に感じさせるものだったこともあります

あげはに関しては大分ライターの力不足を感じられました。
まず展開の仕方があまりにも雑です。あげはに関することの書き方があまりにも自己中心的に書かれ多くに迷惑をかけたにもかかわらず解決は主人公だけでやる。さらにテキストのテンションが他と比べて異常な高さのため少し寒さを感じました。
このシナリオの欠点はあげはを自由に動かしたことででた周りの迷惑へのけじめの書き方が雑だったのと主人公の考えの無さだと思います。

最後に双子ですがこちらは個人的に一番好きなシナリオでした。
全ルートで一番青春と言う色が強かったのではと思います。ですがこの大空に、翼をひろげてという作品のシナリオとしては少し外れてるとも感じました。シナリオへ関わってくる時期が他のキャラよりも遅く第2部からだからというのもあります。
まず流れは小鳥の序盤と被っています。
シナリオとしては姉が単独と姉妹ルートがあり本番は姉妹ルートです。
姉ルートに関しては妹の葛藤やソアリングへの興味の本当の理由、フライトの過程が薄いためどちらかというと姉妹ルートへの前座と感じます。
では姉妹ルートですがどちらかというとこちらは妹の方へ焦点が当てられています。こちらは非常にキャラの内面に迫ったシナリオとなっていました。天才と言われる妹の振る舞い、凡才の中の天才である姉の嫉妬など姉妹のすれ違いというものがしっかりとしていました。
なにより結末が他と少し違った形であったのも好印象。

これは俺自身の青春の定義ですが
青春はやはり「成長」 「挫折」 「すれ違い」 「別れ」が大事だと思っています。
青春をしてるなと感じる時は個人的にいつも振り返ったときだと感じています。そしてそれは一定の事柄ではなく長い期間を通して得た苦さや楽しさ全てを通して得たものだと思っています。
なのであの夏は青春していたなではなく、あの1年、あの高校のころなど長い期間などを書いてくれる青春物語が個人的には好きです。
この大空に、翼をひろげては期間という点は上手に使ったなと思いました。
ですが個人的には1つの目的を終わって卒業してーという部分まで書ききって欲しかったです

キャラ16/20
個人的に残念だったのは多くの登場人物がいるのに活かしきれたのが少人数だったと言うことです。
まー坊もそうですがほたる、佳奈子、寮の面子、飛岡この辺りは描写が少なすぎてあくまでも物語に都合のいいキャラになってしまっていました。
特にまー坊はもっと主人公と協力して目的を達成していくなかでの一人としての役割を与えた方がよいのではないかと感じました。青春とうたうのに主人公しか男手がいないというのはあまりにも不自然に感じてしまいました。
ほたる、佳奈子に関しては特定のルート以外では空気化しているのが残念なのとほたるに関しては正直性格が意味不明でした。
特に説明も無いためただの痛い子に思ってしまい、少しもったいなかったと個人的には思いました。

飛岡に関してはエロゲでは非常に書くのが難しいキャラだと思います。飛岡側の事情を主人公に焦点を当てながら書き、なおかつ飛岡にも多少の正当性をもたせ救いを残す。こういうのはどちらかというと小説や漫画のほうがやりやすいですね。
あまりにも中途半端に過去の出来事が出てきたため中途半端なキャラになってしまいました。

ではメインの方ですがこちらはシナリオ欄でも書いたとおりしっかりと生きたキャラがかかれていました。
どのキャラもなんとなくで行動しているのではなくなんらかの積み重ねによって行動しており、そのなんらかをしっかり個別で掘り下げられていました。ですがあげはに関してだけは少しそこの部分が弱かったです。

音楽 17/20
曲調が個人的に好みのものが多かったです。
どこか透明感がある感じと懐かしくなるような優しいBGMと言った印象でした。
個人的には「Open The Wind」 「dreamin'little bird」がお気に入りです
ボーカル曲も非常に作品にあった歌詞であり物語中で流れるタイミングもばっちりでした

エロ 16/20
萌えゲとしてはエロ描写も頑張っていたと思います。
尺も程よく長く、キャラを崩れさせない程度のエロさ、そして構図のうまさ、CGの綺麗さなどここはなかなかレベルが高かったように感じます。
さらに予約特典でエロシーンが増加するのもなかなか面白い試みだと思いますね

システム 17/20
個人的重さも感じなく、マウスジェスチャー、ショートカットなどなかなか使いやすさがありました。
演出に関してはもう少し頑張って欲しいところでしたがエロゲの媒体で臨場感と言うのもなかなか難しい話なのでここは仕方がありませんね


総評 78/100
安定して纏まっている萌えゲの完成形だと思います。
起承転結がしっかりしているため大幅な破綻も無く、読みやすいテキストのため多くの人が安心して出来るのではないでしょうか?
ただ、どうしても丁寧すぎるせいなのか突き抜けた部分のなさと各結末での淡白さ、終盤の展開唐突さ、熱量を感じられるような部分が少なかったなどシナリオ面では少々物足りなさを個人的感じました。
そしてこちらは個人的な想いですがどうしても青春ゲーとしては弱く感じました。
それは小鳥と依留以外はみんな最初から仲が良くどうしてもすれ違いやぶつかり合いが少なく感じられたからだと思っています。
それとやはり動くキャラ数の不足でしょうか?魅力的な脇役の男友達の不足ははやり青春ゲーとしては致命的でした。
なのでソアリング部を通した主人公と小鳥の成長物語といったほうがしっくり来る気がします。

ただそれでも俺自身に高校や大学時代を思い起こさせてくれるような話でもあったためそれだけでもプレイしてよかったです。

こっからネタバレ

小鳥ルート
廃部からまたソアリング部を再興するためには何が必要かと個々人で考え行動しながら進んでいく部分は非常に良かった。その中で小鳥を中心に回っていくソアリング部で主人公と徐々に距離が近づいていく過程は恋愛物としても良く、その過程で仲間の存在感を薄くしないことも好印象
ただ終盤の親父の展開はもう少し前から存在を強くしておくべきだったのと、やるならもう少し尺を取るべきだった。唐突感とあっさり感で少しう~んとなってしまった
最後の手術の流れもひつようだったかな?と思った

天音ルート
どうにもキャラを消化しきれてない印象だった。ルート入るときのキスなど掴みが良かっただけに残念
こういうシナリオこそマルチ視点を使いながら進んでいくといいのになと思った。特に終盤の飛岡からイスカの手紙受け取った後はキャラの心情が非常に大切になる部分であったためもっと深くやって欲しかった。

あげはルート
あまりにもあげはが自由すぎてソアリング部のまとまりというものが何も感じられなかった。行き過ぎた自己犠牲を止める人や気持ちをぶつける展開なども皆無だったため熱量というか本当に何がしたいんだろうと終始感じでしまった。幼少期の告白を断った理由にしろソアリング部を避けていた理由にしろどうしても説得力が弱すぎる。壊れるのがいやという理由なら幼少期のそこの部分もしっかり書くべきだった。

双子ルート
依留の青春を見つけるというテーマは非常に良かったし、天才の扱い方も個人的に好みだった。
最後の展開も主人公ではなく双子が飛んだと言うのはいっまでのマンネリ化した結末と違ったため良かったのではないでしょうか?
何より最後の
「青春、見つけましたー」
これはこのルートを締める最高の言葉だと思います
だけど双子にかかりきりで肝心のソアリング部での活動が薄くなってしまっていたのは大幅減点。
二人を大切にするために二人を振るという最初の部分はもう少し尺を取って主人公の葛藤なんかも入れて欲しかったです。


では最後にシナリオで出てくる言葉で終わります
「青春、見つけましたー」

レビューを見てくれた方々ありがとうございました
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tag : エロゲ レビュー

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雪月花  

Author:雪月花  
二次元住人雪月花です。

このブログでは皆様を二次元へ行く手伝いをさせていただいてます。

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