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雪月花のエロゲ批評 勝 あしたの雪之丞2

メーカー elf
原画 七瀬葵(ながせまゆ)
シナリオ 井上啓二

あらすじ
久保勝は雪村雪之丞(前回の主人公)との練習中の事故により、ボクシングができない体になってしまった。彼を心配する妹の晶子、いたってマイペースな問題児、クラスメイトのあきらたちと、不完全燃焼の自分をもてあましつつも学園生活を送っていた。
そんな勝が見つけ出す新しい道とは?

シナリオ 18/20
青春と言えば 笑い 泣き 鬱 熱血 友情 恋愛
この要素全てを満たすゲームってのはなかなかないと思っていました。
そんな中今回のあしたの雪之丞2
これはホント王道青春物の傑作
さすが全盛期のelfのなかでもYU-NOに次ぐ名作候補と言われてるだけありました。
シナリオはあらすじの通り、ボクシングを失い何か物足りない日々を過ごしながらも個性的で面白おかしいキャラたちと学園生活を過ごす第1部

インターミッションでは前作雪之丞1の主人公雪之丞視点へと変わりちょっとしたどたばた劇が見られます。

第2部ではヒロインごとの個別ルート

第1部はまさに青春良いところといった形のシナリオですね
学園で楽しい日常を過ごしながら、放課後は自分の行きたいところ(移動MAP)でヒロインor友達との交流を深め、楽しい日常ながらも各ヒロインの抱える問題を垣間見せていきます。。
1部の修学旅行へ行くor行かないところから個別分岐です。ここで主人公とヒロインとの関係が変化して後半(5ヵ月後)へと言う流れです。

インターミッションはドタバタ劇ですがちょっとしたところにこのあしたの雪之丞2の本編ともいえるシナリオ

ーそして、始まる物語

ここへの伏線がいくつか撒かれています

第2部はヒロインの個別ルートです
個別の感覚は毛色が違いますがパルフェを少し思い出しましたね
個別のメインはあきら 晶子です
残り3人のうち由美子は雪之丞が絡んでくるのとまさに青春といったシナリオだったのでかなり良かったですが残りのマキとちはるは少しラストが物足りませんでした
そしてここはもしこの先やる人がいれば知っておいてもらいたいのですが
ちはる個別のノーマルENDさらに晶子ルートはかなり純愛エロゲとしては異質です。
中身のネタバレはしませんが白字でどういうものかだけ一言で書いておきます。

晶子→勝と晶子の恋愛じゃなく、さらに晶子は誰ともくっつかない
ちはる→ノーマルENDで主人公の後輩と結婚+キス 

ではネタバレなしで第2部の印象を
まず各ヒロインENDが3つあります
大体がバッド ノーマル トゥルーの3種
ここで減点要素ですがほとんどがノーマルエンドの方がすっきりしてるのと結末がいいことです。
TRUEは無理矢理最大限の幸せにしましたという少し蛇足風味なのが2つあります。
ではノーマルエンドはどうかというと
ノーマルなだけあってあきら以外はエピローグがありません
個人的にはマキのノーマルはかなり良ENDだと思います。あそこでENDにしてちょっと数年後書くだけで十分なルートになったかと
それとあきらのTRUEですが最後がいらないとは思いますね。あきらに関してはノーマルもエピローグがあるので(EDは流れない)どちらがいいかはプレイヤー次第でいいと思います
バッドはほとんどのキャラが悲惨です。
陵辱とかそういうのではないですが、全てが壊れる様を見せられます。しかもドラマチックな見せ方じゃなくあまりにも簡単に、なのにすごく痛いです。
この辺りを見て思ったのがやはり井上啓二さんは完全なハッピーを書くのが苦手だと思います。

それでは展開の方はどうかというと
こちらは素晴らしいと思います。マキ以外はまさに恋愛をしながら仲間との青春をしっかり書き、その上で困難を乗り越える、王道ですね。
ですがその王道をこれでもかと言うくらいに熱く、そして泥臭く書いているため良いリアルさが演出されていると思います。
たまに漫才がくどいと感じる部分もありますが、大体はテンポもいいので読みやすいかと思います。

そして本編である
ーそして、始まる物語
長さ的には2時間くらいですがこれの存在が雪之丞2を名作へと押し上げたシナリオだと思います。
最近のよくあるヒロイン重視のシナリオではなく勝と雪之丞のためだけに作られた主人公のためのシナリオです。
ここまでプレイしてきた人ならわかるように勝は本当に持ち前の前向きさと一途さ、そして不屈の闘志でヒロイン達を救っていきました。
ですがどのシナリオでも一回は挿入される勝の葛藤
自分は何のために生きているのか
やりたいことがわかっていて、しかもそれが今すぐにでもできる状態なのにできないもどかしさから来る鬱屈

雪之丞もせりなのおかげで立ち直ったものの
何かが足りない
くすぶっている
本当の自分はどこにいると

迷い続けます
そして二人の主人公はこの台詞

「カムバックだ」

をつぶやき最後のシナリオが幕をあけます。
二人の戦いの結末、そして二人が下す判断、そして1から続いてきたせりな 晶子 勝 雪之丞の物語の行方は?
この結末と展開に関しては全く文句がありませんでした。
ただちょっとだけ不満を言うとあきらの出番の少なさですね。
もちろん晶子はかかせませんがあの夜の部分からもう少し書き足して支える役目を分けても良かったと思います。

キャラ 20/20
まさにこれはシナリオゲーでもありキャラゲーです。
どのキャラもホントに掘り下げられており、忘れることができないであろうインパクトを持っています。
キャラ背景も深く、まさにキャラゲーの目指すべき場所といえるのではないでしょうか?

そして良いシナリオゲーには魅力のあるヒロインと主人公と親友が付き物です
まずは主人公
久保勝

この主人公あってこそのこの物語
今や失われてしまった俺様系熱血キャラ
愛すべきバカでありとにかく熱い、そして血の気が多い、ノリが良い、周りをホントに大切にするなど
今は見られない漢を体現したようなキャラです。
そして今回俺のBEST主人公で倉成武と並ぶ同率1位になりましたw
そして勝のいいところは本当に等身大
熱を失ってくすぶっていながらも家族のためにボクシングができないことからくる葛藤
正面突破タイプながらも人一倍人の気持ちの動きに敏感なところから来る迷いなど
本当に理想の良い主人公では体現できないものを持っています。

そしてもう一人欠かすことのできない永遠のライバル
雪村雪之丞

1の主人公の時は前半大分へたれの欝だったのですが今回は見事復活をとげ勝を導き、あおあいて勝に導かれるという最高のライバルに仕上がってます

そして勝を支えるヒロインの2人
久保晶子

勝の実の妹であり雪村雪之丞の元恋人に近い存在
そしてある意味雪之丞という物語のヒロイン
さらに完全無欠の妹キャラ!

水島あきら

やればやるほどわかるあきらの大切さと今ではなかなか目にかかれない記号から外れたキャラ
縁の下の力持ちであり、雪之丞2の文句なしのメインヒロイン
BADエンドではホントに胸が痛くなりました・・・
まさにスルメヒロイン

そしてまだまだ多くの魅力的なキャラがいますが全てに共通してるのが
良い意味で自由なキャラであり、最近のテンプレから外れてるキャラたちだと思います。

音楽 18/20
テンション!! バトルこの2曲を聴いたら息子が付いてる男なら燃え上がるに違いない
そのくらい最高に場面を盛り上げてくれるBGMです
そして春の優しさ
このBGMが終わった後の満足感をさらに引き上げてくれます
Vo曲のHi・Ra・Riはホントに元気が出る素晴らしい楽曲です

絵 17/20
これが本当に2002年のゲームか?
というくらいにCGが綺麗であり、さらに人物が上手です。
最近の絵よりも個人的にすごく人に近い絵だなと思いました。
さらに試合用のCGの塗りは素晴らしい
こういった場面場面でしっかり書き分けてくれているゲームはホントに良いですね

エロ 15/20
各キャラ(一人を除く)基本一回という感じです
この辺はやっぱり昔のエロゲって感じですね
ですが尺はなかなか長く絵もなかなかエロイため悪くないんではないかと思います

総評 87/100
青春物の傑作
俺は青春物でお勧めはと言われたら迷わずこれをすすめます。もちろん1もセットで
展開や文章に多少古臭さはありますが、無駄が少なくなおかつこの泥臭くも熱い生き様を描いた作品は是非多くの人にやってもらいたいです。
そしてスポーツというエロゲでは最高難易度の物語ですが確かにボクシングの試合自他はラストとあきらルートで少しある程度です。
ですがかかれる描写は本当に臨場感があり、ちゃんとボクシングをしてます。
決してなんちゃって要素にはなってないと思います。

こっからネタバレ











シナリオ欄でも書いたとおり各TRUEの結末が少し無理矢理な感じまたは蛇足風味がありました。

まずあきらルート 雪之丞を絡めながら勝が真の漢へ成長していく過程は素晴らしかったです。
そしてなにより距離感、ここがホントに気に入りました。
序盤のこのキャラだからこそ出せるという固有の雰囲気、中盤のお互いの気持ちがわかるからこそのすれ違い、そして終盤の勝の覚悟この過程は最近では見られないくらい熱い展開でした。
ノーマルはこの余韻を残したまま終わるのですが、TRUEだとラストにあきらが女子生徒の自殺しそうな現場に遭遇→アクシデントであきらが落下しそうになる→勝が助ける→アイ ラブ ユーと言わせる。
あまりにも唐突と言うかしかも尺が短すぎて??と思ったりしました。
TRUEラストは多分ノーマルの後に続くんでしょうがノーマルで終わった方がすっきりしますし、あそこでアイ ラブ ユーを言ってほしかったですね。

もう一つマキルート
ノーマルのマキが婚約し、でも別れたくない
どうすればいいかと悩んだ勝が権造パパに弟子入りしてマキと同じ位置に行くという決意をししばらくのお別れというエンド
これは勝の気持ちの書き方が素晴らしかったし、マキの愛というのもすごくうまくできていたように感じました。
ですがTRUEでは婚約者の式場に殴りこみ→あっさり奪還
尺が少し短く感じてしまいましたね

これならノーマルはこのまま
TRUEはノーマルのその後を書くという形をとっても良かったです。

最後にこれは個人的な思いなので減点部分ではないですが
やはりそして、始まる物語であきらの出番がもっと欲しかった、むしろあきらルートのその後をこのシナリオにして欲しかったです。
勝の恐怖からの震えが止まらないところにあきらがあらわれ勝を救った辺りはすごくメインぽかったですし、試合に行く勝に
「また『あした』ね」という言葉を投げかける辺りホントに勝を思ってるなーというのがすごく見られました。
もちろん晶子が支えなのは間違いではないと思います。ですがあきらにはまってしまった俺としてはあきらと付き合った状態で雪之丞との試合と言うのもよかったかなと
だからといって、そして、始まる物語の価値が下がったかと言うとそんなことは全くありません。
これはホントに素晴らしい出来でした。

では最後に俺が一番印象に残った台詞を紹介して終わります
「少しだけ、『アイ・ライク・ユー』だ」

レビュー見てくれた方々ありがとうございました
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雪月花  

Author:雪月花  
二次元住人雪月花です。

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